木曜日, 3月 09, 2006

identd

echoやchargenといったサービスもデフォルトでオフになってるDebian。
でも、identだけは有効になってます。
というか、標準的なインストール後にデフォルトで有効なIPサービスってこれとSMTPだけか。

そんな不思議なサービスを提供するidentd。
なにかというと、コネクションを利用しているユーザー名をお知らせするサービスです。
あなたのサーバーから接続要求があったときに、「誰ですか?」と聞くと答えてくれる。

Debianのポリシーに書いてあるを見ると、このサービスは”僕ら”のためのサービスだそうです。
よそのサーバーにとっては、接続元のローカルなユーザー名を知ったところで意味がない。
問題が起きたときに、ユーザーを特定するのに役に立つわけです。

ある日、管理者であるあなたはメールを受け取ります。
「あなたのネットワークから不正なパケットが大量に届いて困っている」
そこで、identサービスが有効だと、「ユーザーを教えてください」「A君です」
A君に聞いてみると、ネットワークの実験で生のパケットを作成する実習をしていたことがわかります。

てな感じで、マルチユーザー向けのサービスですね。
Webサービスなんかではいらないようだ。
外向けのサービスで変な接続があれば、ハックされたか、作ったプログラムがバグってるかどっちかですし。
IPでホストを確認すれば、それ以上ユーザーを特定する必要もあまりない。
ハックされてたらユーザー情報なんて意味ないし、プログラムを個々のユーザー権限で動かしたりしないだろうし。

多数の(人間の)ユーザーを管理する時には便利そうです。

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